朝がしんどい日があります。眠気が抜けない。気持ちが追いつかない。動き出すまで時間がかかる。
そんな朝に必要なのは、気合ではなく、からだの「切り替え」を助ける小さな手順だと感じています。
夜は、内側へ戻る時間。朝は、その逆で、外へ向かう準備をする時間です。
頭でスイッチを入れるより、からだが先に動き出す形のほうが、静かに整います。
朝は、考えることが多いほど動きが鈍くなります。だから「最初の一杯」を決めておく。
白湯でも、お茶でも構いません。大切なのは、温かいものを一口入れて、呼吸の速度を整えることです。
朝が重い日に、やることを足すと余計に詰まります。そんな日は「増やす」ではなく「減らす」ほうが効きます。
たとえば、身支度の手順を減らす。朝食を頑張らない。画面を見る時間を少し遅らせる。 それだけでも、からだの抵抗が弱まります。
お茶は、朝を劇的に変えるものではありません。けれど、朝の「始まり方」を整える力があります。
湯気を見て、温かさを感じて、ゆっくり飲む。その数分が、からだを今日の速度へ戻してくれます。
朝は、軽くする時間。頑張る前に、整える。そんな始まりを大切にしていきたいと考えています。