冬になると、からだが重く感じたり、いつもより動きが鈍くなることはありませんか。
気温が下がるこの季節は、からだの内側の流れも、ゆっくりになりがちです。
寒さを感じると、私たちのからだは自然と守りに入ります。手足が冷えやすくなったり、動きが小さくなるのはそのためです。
無理に動かそうとするよりも、まずは「滞らせない」ことを意識するほうが、冬のからだには合っていると感じます。
冬は、何かを足したり、頑張りすぎる季節ではありません。むしろ、余分なものを溜めこまないようにする時期です。
あたたかい飲みものを選ぶこと、深く呼吸する時間をつくること。そんな小さな積み重ねが、めぐりを支えてくれます。
お茶は、からだを急激に変えるものではありません。けれど、毎日のリズムに寄り添う力があります。
冬の静かな時間に、湯気の立つ一杯をゆっくり飲む。そうした時間が、からだを少しずつ整えていきます。
冬は、立ち止まり、めぐりを見直す季節。そんな時間を、大切にしていきたいと考えています。