「水を飲んでください」と言われても、うまくいかないことがあります。忘れる。冷える。たくさん飲めない。そもそも喉が渇かない。
でも水分は、特別な健康法ではなく、からだの流れを支える土台です。だからこそ、無理なく続く形に整えるのがいちばん早い。
喉が渇いたときは、もう少し先まで進んでいることが多いです。からだは、乾く前から少しずつ水分を使っています。
だから水分は、気合で「まとめて」ではなく、生活の中で「細く長く」。それだけで、重さが変わります。
水分が続かない理由のひとつは、冷えることです。冷たい飲み物を勢いよく入れると、からだは縮こまりやすい。
だから、温かいものか、常温に近いものを。そして一気に飲まず、少しずつ。からだが受け取りやすくなります。
続けるコツは、意思ではなく設計です。たとえば、飲む場所を決めておく。
朝の最初の一杯。食後の一杯。仕事の区切りの一杯。タイミングを固定すると、迷わず入れられます。
水分を「水だけ」で頑張ろうとすると、続かないことがあります。そんなときは、お茶を使ってもいい。
温かい一杯は、からだを冷やしにくく、気持ちの速度も落ち着きます。水分を“整える時間”に変える。そんな使い方が向いています。
水分は、からだの流れをつくる。乾いてからではなく、冷やさず、急がず、少しずつ。小さな手順が、日中の軽さにつながっていきます。